なぜかどこに行ってもいるのが「いちいちキツイ言い方をするおばさん」です。そんなに怒らなくても…と思うような物言いをするし、普通に言えば伝わることをネチネチと嫌味な言い方をして馬鹿にしてくる人です。本人はそんなつもりはないようで、自分のことをサバサバした人間だと思っていたりするからタチが悪いです。
わたしの職場にもいらっしゃいます。「サバサバしてて仕事ができるわたし」という自己イメージなんだろうなというタイプの嫌味な女性が。この人のせいで新人はみんな精神的にやられて辞めていきました。上長に相談もしましたが、「たしかに問題はあるけど根は悪い人じゃないんだよ」で終わってしまいました。
いちいち言い方がきついおばさんとどう付き合うか
わたしはパートを始めて2日目にこの女性に「人の話聞いてる?!」と怒鳴られてびっくりしました。もちろん話は聞いていますが、言葉で説明されただけではわからなかったので「一度⚪︎⚪︎さんがやっているところを見せていただけませんか?」と聞いたらこの返事でした。
そして今日に至るまで毎日毎日誰かの粗探しをしては大袈裟に罵り、自分がミスをしたときは可愛い声で「あ〜んごめん!」とか言っているのを見ながら過ごしています。
そんな毎日の中でわたしが見つけた対処法は3つあります。
以下、彼女のことを仮にAさんと呼びます。
尊敬できるいいところを探す
どんな人にもいいところはあるはずなので、好きになれないとかいう自分の感情は置いておいて、まずはAさんの尊敬できるところを探しました。
それはある日突然にやってきました。
わたしはネットスーパー部門で働いているので荷物の梱包もするのですが、あるときAさんがペットボトル飲料とおまんじゅうを買ったお客様の荷物を梱包しているときに、飲料でおまんじゅうが潰れてしまわないようにすごく丁寧に袋に空気をいれておまんじゅうを守るように梱包しているのを見たんです。もちろん梱包のルールはきちんと決められていて、ルール的にはそんな面倒くさいことはせずに、ただぽいっと袋にいれるだけでよいことになっています。
「それいいですね、優しさですね」とAさんに伝えると「だっておまんじゅうが潰れて届いたら嫌よねえ」と。
ささいなことですけど、その人の普段は見えない優しさを見たことで、いいところあるんだなあと思えました。
毛嫌いせずに親しくしてみる
好きだとか嫌いだとか考えずに、仕事仲間として普通に接して、たまには世間話などもしてみることにしました。本当はできるだけ接触を避けようと思っていたのですが、避けてばかりもいられないので。
するとAさんの感情が穏やかなときは普通に話せる人なんだと分かりました。沸点が低いのか、瞬間湯沸かし器みたいに一気にガーッと怒り出すのでそのエネルギーはどこから来ているんだろうと謎ですが、自分の感情のコントロールがうまくできないだけなのかもなと思うと、Aさんの機嫌が悪くてもあんまり気にならなくなりました。
Aさんの機嫌が悪いからと焦って「すみません!すみません!」とあたふたしたりすると余計に火に油を注ぐ結果になることが多いことにも気づきました。「あ、すみません」くらいで軽くスルーしてもいいのかもしれない。
そもそも機嫌の良し悪しはAさん本人の問題なので、わたしがどうこうできることではないなと最近は一歩引いて見ることにしています。
頼ってみる
Aさんはもう何年もスーパーマーケット業界で仕事をしているということで、やっぱりいろいろ知識が多いです。わたしは初めてのスーパーマーケットなので、業界用語的なものはわからないものも多くて。そういうときは「⚪︎⚪︎って何のことですか?」とAさんに教えてもらっています。
新人をどんどん辞めさせてしまう人だけれど解雇にならずに長く残っているというのは、それだけ戦力として必要とされている人なんだと思うので、味方につければ心強いだろうなと思っています。
とはいえAさんは気まぐれなので、ちょっと仲良くできたかと思えば次の瞬間には牙を剥かれるわけですけど。
自分が変わるしかない
結局ありがちな結論になってしまいますが、どうやっても他人は変えられないので、変えられないものを受け入れて、変えられるものを変えるしかないんですよね。
変えられるものは、自分の気持ちの持ちようとか物事の捉え方とかそういう自分のもの。どうしても嫌なら自分が仕事を辞めて環境を変えるのもアリだし、どうにかうまく共存共栄できたらいいなと試行錯誤してみるのもいいと思います。
わたしはやっと就いた仕事をまだ辞めたくないので、どうにかうまくやっていけたらいいなという気持ちでAさんと接しています。
仕事なので「好き」とか「嫌い」とか「苦手」とかいう感情を一旦脇において接するとわりとうまくいく気がしています。やっぱり「あの人苦手だなあ」と思いながら接するとなんとなくそれが態度や言葉に出てしまって相手にも伝わってぎくしゃくするように思います。誰とでもフラットに接するのが一番ですね。
あと相手に期待しないこと。自分の勝手な期待を押し付けて一方的にがっかりすることがないように、ということをなんとなく日々考えています。